「Osaka Art & Design 2025」(大阪市内)開幕レポート。大阪・関西万博にあわせて過去最大規模で実施【2/9ページ】

 JR大阪駅・大阪ステーションシティ5階の時空の広場では、YOSHIROTTEN率いるYAR(ヤール)と、東京を拠点に活動するビジュアルアーティストKota Nakazonoがタッグを組んで制作した巨大なインスタレーションが現れる。渡り鳥をモチーフとした本作は、万博で盛り上がる大阪という土地に、世界中から人やモノを運んでくる象徴として制作された。全長約25メートルで、会期中常に空気を送り続けそのかたちを保つ。 隣の休憩スペースでくつろぎながら、大阪中心部で風に揺られるカラフルなワタリドリをゆっくり眺めてみてはいかがだろうか。

展示風景より

 ルクアイーレ4F「sPACE」では、本イベント事務局主催の企画が展開。関西を中心に活躍するクリエイターが、ベテラン(60代以上)から中堅(40、50代)、そして若手(20、30代)へ、ひと世代ずつバトンをつなぐように、計15名の注目クリエイターを推薦していく「世代のバトン」の展示を行っている。世代間の交流がさらに活発化することを目指す本企画では、アートやデザインの領域すらも横断してクリエイターがつながる機会となっている。

展示風景より

 そして大丸梅田店では、4〜9階、11階、13階と複数フロアにまたがり展示が開催されている。4〜9階には、エスカレーターすぐの約1坪ほどのスペースに、全13作家がそれぞれの作品を展示する「NEW WAVE GALLERY」という企画が展開。各々の作家によって空間の使い方は異なる。作家によっては制作スペースを設けており、タイミングがあえば作家が制作する姿を見ることもできる。

展示風景より

 11階のART GALLERY UMEDAでは「⽊下晃希どうぶつ画展」が実施されている。西宮出身のパラアーティストである木下の、深い動物愛にあふれた作品が35点出展されている。高校生の時に新聞紙を支持体に描いた大作は、今回初公開となっている。

木下晃希《こうきのせかい》(2015)

編集部

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