続いて無印良品 グランフロント大阪では、日常芸術をテーマにアートを広げるプロジェクトである「Life in Art」のなかで、食をテーマにしたアートイベント「OSAKA ART SCAPE」を開催している。大阪は食への関心が強い土地柄であることからこのテーマが設定されたが、「食」自体を様々な切り口から見つめ、美意識を日常に取り入れるきっかけを提案している。
2~4階にかけて企画展開されているが、とくに4階では「食の記憶、くらしの余韻」と題された10名のアーティストによる作品発表の場が設けられている。

また4階では、krankの「MOTHER -空想と現実のあいだにあるもの-」展が開催されている。過去ATELIER MUJI GINZAで開催された展覧会の巡回展となる。本展のために、母親の心臓の鼓動と同じ拍の音楽をつくり、そこからインスピレーションを得て、複数のアーティストの作品を用いたインスタレーションが制作された。

同じくグランフロント大阪のうめきた広場では、ロンドンを拠点とするアーティスト兼デザイナーのアダム・ナサニエル・ファーマンのインスタレーション作品「A Forest of Delight」が展開している。カラフルな円柱が集まるこの作品は、鉄やコンクリートばかりの灰色の都市景観から、子供のようなワクワクした感覚をもたらす瞬間をつくり出す。(※)

なお、クリエイティブユニットgrafによって2020年に設立された、ギャラリー兼宿泊施設にもなるオルタナティブスペース「graf porch」では、無印良品 グランフロント大阪で開催されている「Life in Art OSAKA ARTSCAPES 2025」のサテライト会場として「食の輪郭」展が開催されている。食をキーワードとして13名の作家が作品を展開。陶器、ガラス以外にも、写真やフレグランスなど広く食の解釈を広げるような作品が並んでいる。

※――6月10日追記