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「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」(東京都写真美術館)開幕レポート。広島原爆の惨禍を伝えようとした人々の矜持【3/5ページ】

 第2章「焦土の街 人間の悲惨 〜あの日からの1ヶ月〜」では、原爆投下後直後から、日本の敗戦と降伏調印、占領時代が始まるまでの1ヶ月に撮影された写真を展示している。

 原爆投下翌日の7日には、写真館を営む岸田貢宜が甚大な被害を受けた被災地を撮影した。中国新聞社や毎日新聞広島支局、朝日新聞広島支局も壊滅的な被害を受けたなか、岸田が百貨店の福屋新館の非常階段から市内をパノラマ状に連続して撮影した写真は、投下後の極めて早い段階での市街を記録したものとなっている。その後、他都市より新聞社や通信社の記者たちが広島に入り、様々な被害を記録した。

展示風景より、左上が岸田貢宜による被爆した広島市街地のパノラマ写真(8月7〜8日)

 痛ましいのは、傷ついた市民たちを撮影した写真だろう。焼けただれた皮膚や、包帯で巻かれた四肢、大人も子供も関係なく痛みと苦しみのなかにあることが写されている。なぜ、このような苦難をこの人々が受けなければならなかったのか。立ち止まって考えずにはいられない。

展示風景より、傷ついた市民たちの写真

編集部

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