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「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」(東京都写真美術館)開幕レポート。広島原爆の惨禍を伝えようとした人々の矜持【4/5ページ】

 第3章「遠い再建 占領下の苦闘 ~1945年末まで〜」は、終戦後も多くの市民が、火傷や放射線で苦しみ、復興への道が遠い広島の姿をとらえた写真を展示している。

 日映の原爆記録映画撮影に志願し、10月より広島を撮影した林重男は、爆心地一帯のパノラマを撮影した。原爆ドームとともにどこまでも続く焼け跡を望むこの写真は、原爆被害を伝える一級の資料になる。

展示風景より、上が林重男による市街地パノラマ写真(10月5日)

 林とともに広島入りした菊池俊吉は、医学班のスチール担当だった。菊池は救護所で治療を受ける市民らの様子を撮影。治療の甲斐なく亡くなっていった人々も多く、被爆後2ヶ月が過ぎても、市民の苦しみが続いていることが記録されている。いっぽうで、バラック小屋が少しずつ建てられ、経済活動が蘇っていく様子も、この時期の写真からはうかがえる。

展示風景より、右が菊池俊吉が撮影した頭髪の抜けた少女(10月6日)
展示風景より、焼け跡のバラックなどの写真

編集部

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