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「はじめての古美術鑑賞 ―写経と墨蹟―」(根津美術館)レポート。国宝・重文の名品で学ぶ日本の書の楽しみ方【2/5ページ】

 国宝の《根本百一偈磨 巻第六》は、教団の運営や宗教行事に関する作法を集めた全10巻のうちの1巻。巻第六が白鶴美術館に、残り8巻は正倉院聖語蔵(しょうごぞう)にあるそうだ。表紙や巻物の軸も当時のままという貴重な一作。

展示風景より、《根本百一偈磨 巻第六》(国宝、部分、奈良時代・8世紀、根津美術館蔵)

 平安時代には貴族社会の台頭と浄土信仰の隆盛を受けて、宮廷や貴族が故人の追善供養や極楽往生を求めて写経がつくられた。それらは彼らの美意識を反映し、金銀などの華麗な装飾が施された料紙に和様の柔らかい書風で、優雅なものとなっている。

 細かい金が蒔かれた色の異なる染紙を交互に継いだ料紙に、雅びな書風で書かれるのは『無量義経』と『観普賢経』の2巻で、平安後期の写経の名品。

「写経」展示風景より、《無量義経・観音賢経》(国宝、部分、平安時代・11世紀、根津美術館蔵)

 それぞれに込められる想いと各時代の美意識の反映を比べてみたい。

編集部

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