続いて、第2章「安藤照と動物彫刻」では、動物好きの安藤と、後年に結成した彫刻団体「塊人社」のメンバーの動物彫刻が展示されている。
本展のメインビジュアルにもなっている《兎》をはじめとしたうさぎモチーフの作品が3つ並んでいるが、それぞれ作者は異なる。真ん中のものが安藤の作品となるが、やはり特徴は塊のような質量を感じさせる作風である。しかし造形の細かさもみて取れることから、安藤の技術の高さもうかがえる。

また安藤は自身でポインター犬を6〜7匹飼っているほどの犬好きで、モチーフとしても犬を選ぶことは多々あった。のちの忠犬ハチ公像の制作にも、この犬好きが関係している。
