今週末に見たい展覧会ベスト12。「カラーズ」展から「創造と破壊の閃光」、「DESIGN MUSEUM JAPAN展」まで【4/6ページ】

 「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」(ポーラ美術館

展示風景より、草間彌生《無限の鏡の間-求道の輝く宇宙の無限の光》(2020)

 ポーラ美術館で「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」展を5月18日まで見ることができる。レポート記事はこちら

 本展では、近代から現代までの美術家たちが獲得してきた「色彩」とその表現に注目し、色彩論や色を表現する素材との関係にふれながら、色彩の役割についてあらためて考察する。また初公開となる10点の作品を加え、ポーラ美術館の名品を中心に印象派から現代美術までの展開を紹介。

 チューブ入りの油絵具を巧みに扱い、様々な色彩によって視覚世界を再構築した19世紀の印象派や新印象派をはじめ、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画、そして色彩の影響力によって見る者の身体感覚をゆさぶる現代アートにいたる近現代の色彩の歴史を、おもに絵画や彫刻、インスタレーションによって読み直すことができるだろう。

会期:2024年12月14日~2025年5月18日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
電話番号:0460-84-2111 
開館時間:9:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで 
休館日:会期中無休
料金:一般 2200円 / 大学・高校生 1700円 / 中学生以下 無料

 「玉山拓郎: FLOOR」(豊田市美術館) 

展示風景より

 愛知・豊田市の豊田市美術館で美術家・玉山拓郎の大規模個展「玉山拓郎: FLOOR」が5月18日まで行われている。レポート記事はこちら

 玉山拓郎は絵画制作を出発点としながら、早くから立体的な造形や光、映像、音を組みあわせたインスタレーションを展開してきた。日常的にもちいられる机や電球が大地や星々のようにも見えるなど、玉山の作品はうちなる場(In-terior)と外界(ex-terior)の関係へと想像をひろげつつ、大小のスケールの振れ幅に両者の境界を問うてきた。とはいえ同時に、玉山の作品は明確な境界線を引くのではなく、異なるものが流通し、また衝突する不可分で動的な領域=界面として現出する。 

 本展は、基本的にはただひとつのインスタレーションのみで構成される。豊田市美術館の特徴的な展示空間に、建築とも、構造物とも、あるいは立体作品や彫刻ともつかない巨大な物体を貫入させる。日の光の移ろいによって刻々と変化する展示室に、ひとつのインスタレーションが様々なかたちであらわれる。

会期:2025年1月18日〜5月18日
会場:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
開館時間:10:00〜17:30 
料金:一般 1200円 / 高校・大学生 1000円 / 中学生以下 無料

編集部

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