中国に誕生した超巨大美術館。「Ennova Art Museum」で見る南條史生ディレクションの芸術祭【2/7ページ】

エントランス

 各章の紹介の前に、本展のアイコンとなっているエントランスの作品を紹介したい。メインエントランスとなっている館の西口には、アルゼンチンの世界的なアーティスト、レアンドロ・エルリッヒの巨大な気球が展示されている。地球と人類の持続可能性を、現代美術の創造性に追う本展を象徴する存在で、内部にも入ることができる。

レアンドロ・エルリッヒ《HOT AIR BALOON》(2024)

 反対側の東口エントランスには、モニターを漢字の「水」の形に構成した、イタリアのファブリツィオ・プレッシによる巨大な作品がある。山水からインスピレーションしたというビデオ・インスタレーションで、中国の歴史や伝統を、現代と接続する役割を果たす。流れるようなシルエットを持つ建物の内装とも共鳴し、水流の循環を体現しているようだ。

展示風景より、ファブリツィオ・プレッシ《Aqua》(2024)

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