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「江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」(千葉市美術館)開幕レポート。潤沢なコレクションで見る浮世絵の通史【2/7ページ】

 展覧会は全5章とプロローグ、エピローグとによって構成されている。プロローグ「『浮世をえがいた絵』のはじまり」では、浮世絵とは何かを、蔦屋が生まれる前の時代を振り返りつつ、「役者絵」「浮世絵と物語」「浮絵」「美人画の発展へ」「カラー摺版画=錦絵の登場  鈴木春信の美人画」といったトピックを通じて考える。

展示風景より、右が菱川師宣《酒呑童子 褒章》(1673~81、延宝末期頃)

 そもそも、浮世絵とはなにか。古来より日本では、いずれ行くべき場所である浄土に対して、現世は辛く苦しい「憂世」ととらえられてきた。しかし、近世になり、現世はつかの間の「浮世」であり、だからこそこの刹那を楽しく生きようという考えが生まれるようになった。こうした世界観をもとに、富裕層向けにつくられていた風俗画は、浮世である現在を写すもの、「浮世絵」として次第に庶民に親しまれるようになっていった。

展示風景より、右が奥村政信《禿三幅対》(1744〜51、延事〜寛延期)

編集部

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