プロローグ冒頭には、江戸初期において浮世絵の始祖といわれる菱川師宣による《衝立のかげ》(1673〜81、延命後期)が展示されている。衝立の影で情愛の若い男が女を抱き寄せ、目を合わせている場面が一枚に摺られた本作は、初期浮世絵のあり方を端的に伝えるものといえる。

やがて、浮世絵は「多色摺(=カラー)」の技術を得て「錦絵」となっていく。プロローグでは、この「錦絵」を創始したことで知られている、鈴木春信の流麗な作品も見ることができる。

プロローグ冒頭には、江戸初期において浮世絵の始祖といわれる菱川師宣による《衝立のかげ》(1673〜81、延命後期)が展示されている。衝立の影で情愛の若い男が女を抱き寄せ、目を合わせている場面が一枚に摺られた本作は、初期浮世絵のあり方を端的に伝えるものといえる。
やがて、浮世絵は「多色摺(=カラー)」の技術を得て「錦絵」となっていく。プロローグでは、この「錦絵」を創始したことで知られている、鈴木春信の流麗な作品も見ることができる。