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「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」(大阪中之島美術館)開幕レポート。知られざる日本の美とその奥行きに触れる

大阪中之島美術館で日本美術における「知られざる鉱脈」を発掘し、従来の評価序列に風穴を開けようとする展覧会「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」がスタートした。会期は8月31日まで。

文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より、左から伊藤若冲《竹鶏図屏風》(寛政2年以前)、円山応挙《梅鯉図屏風》(天明7年)

 大阪中之島美術館で、「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」がスタートした。会期は8月31日まで。担当学芸員は林野雅人(大阪中之島美術館 主任学芸員)、監修は山下裕二(明治学院大学教授)。

 日本美術には、いまだ世に知られていない作者・作品が数多く埋もれている。例えば、美術ファンの多くがその名を知っているであろう伊藤若冲は、2000年に京都国立博物館で開催された展覧会をきっかけに空前の若冲ブームが巻き起こったものの、それ以前は一般的には「知られざる鉱脈」であった。

 本展は、いまなお眠る日本美術の鉱脈を掘り起こし、鑑賞者自身が「未来の国宝」を発見していく機会を創出する野心的な取り組みとなっている。出展作品は重要文化財7点を含む合計81点。作品替えを行いながら、4期にわたって展示される。

展示風景より

編集部

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