
文字の力。清水穣評「北川一成、山本尚志、日野公彦|文字と余白 仮称」展
Yumiko Chiba Associatesで開催された「北川一成、山本尚志、日野公彦│文字と余白 仮称」展を美術評論家・清水穣がレビューする。グラフィックデザイナーの北川一成と、前衛書家の山本尚志・日野公彦らの作品を組み合わせ、書の芸術性にフォーカスした本展を通じて、「文字の力」とは何かを再考する。
Yumiko Chiba Associatesで開催された「北川一成、山本尚志、日野公彦│文字と余白 仮称」展を美術評論家・清水穣がレビューする。グラフィックデザイナーの北川一成と、前衛書家の山本尚志・日野公彦らの作品を組み合わせ、書の芸術性にフォーカスした本展を通じて、「文字の力」とは何かを再考する。
東京・四ツ谷にあるMikke Gallery・Studio・Windowで開催された「浮茶:利休とバーのむこう」を美術批評家・椹木野衣が評する。「浮茶」とは何か。そして、アートディレクター・緑川雄太郎によって設えられたこの空間での「浮茶」体験とはどのようなものだったのか。緑川とともに茶室で過ごした時間を振り返りながら、椹木が考察する。
東京国立近代美術館で6月15日まで開催中の「ヒルマ・アフ・クリント展」。そこでは代表シリーズ「神殿のための絵画」を中心に、ひとつの世界観や宗教的なテーマが体系的に描かれている。いっぽうで、ひとりの画家が描いたとは思えないほど、シリーズごとの表現様式の多様性が際立っている。この二面性をどのように考えればよいのか。美術批評家・中島水緒がレビューする。
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。
写真家・上田義彦の公立美術館で約20年ぶりの展覧会「上田義彦いつも世界は遠く、」が、神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。会期は7月19日〜 11月3日。
2023年2月から閉館していたロンドンのナショナル・ギャラリーのセインズベリー・ウィングが2年以上にわたる改装を終えて再オープンした。同ウィングの広々としたエントランスやギャラリーへと続く光あふれる階段などのインテリアとともに、常設展全体も大きく変わり話題を集めている。
ユリアン・アルプスの麓に広がる自然と歴史の町・ブレッドに、2026年夏、スロベニア初の国際的現代美術館「ムゼイ・ラフ」が開館する。
『美術手帖』2025年7月号「岡﨑乾二郎」特集が6月6日に発売される。東京都現代美術館で開催中の「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」展(~7月21日)にあわせた本特集では、岡﨑の頭の中に折り畳まれている「彫刻の仕組み」「絵画の仕組み」「批評の仕組み」等に注目。第三者の視点も交えながら解き明かすことで、この造形作家の「起こし絵」を立体的に立ち上げることを試みる。また、アーティスト・インタビューでは、アートコレクティブMSCHF(ミスチーフ)を取り上げる。
銀座にあるマイナビアートスクエアで、松田将英の個展「『Great Reset』ーポスト太陽フレア時代における再起動プロトコルー」が開催される。会期は6月11日〜8月9日。
箱根のポーラ美術館で開催中の展覧会「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」(~11月30日)。その特設ショップでチェックしたいグッズを、編集部がピックアップして紹介する。
第57回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年4月号の「花蓮/台北」では、「2024 PALAFANG 花蓮跳浪芸術祭」と台湾近代を代表する画家・陳澄波の記念展「走揣・咱的所在─陳澄波百三特展」を取り上げる。台湾ならではのアイデンティティを顕在化するような2つの展示を、栖来ひかりが読み解いていく。
クロード・モネと同じ年に生まれたオディロン・ルドン。パナソニック汐留美術館で開催中の「オディロン・ルドン ─光の夢、影の輝き」にあわせて、ルドンの色彩の変化を紐解く。
1830年頃につくられたとされる希少なコンドームが、オランダのアムステルダム国立美術館で一般公開された。
広島・福山、尾道を中心とした全7会場で、建築文化の祭典「ひろしま国際建築祭2025」が初開催される。会期は10月4日~11月30日。
2026年春に開業が予定されている帝国ホテル 京都。その一部客室のイメージパースが公開された。
カルティエ現代美術財団が10月25日、パリ中心部に新たな拠点をオープンする。開幕展「エクスポジション ジェネラル」では、財団の活動の集大成として約600点の所蔵作品を紹介する。
渋谷PARCOの「OIL by 美術手帖ギャラリー」が6月6日にリニューアルオープン。その記念企画として、ぼく脳による個展や、草間彌生、HATSUTORINのPOP UPも実施される。
第56回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年4月号の「デュッセルドルフ」では、クンストパラスト美術館で開催されたゲルハルト・リヒターの個展「ゲルハルト・リヒター、隠れた秘宝」を取り上げる。近年数多くの展覧会が開催されたリヒターの、未だ知られざる作品が並んだこの展覧会を河内秀子が紹介する。
東京・渋谷にある渋谷区松濤美術館で、忠犬ハチ公像をつくったことで知られる彫刻家・安藤照の「黙然たる反骨 安藤照 ―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―」展が開催される。会期は6月21日~8月17日。
箱根のポーラ美術館で、ライアン・ガンダーの展覧会「ライアン・ガンダー:ユー・コンプリート・ミー」が開催中だ。