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「積層する時間:この世界を描くこと」(金沢21世紀美術館)開幕レポート【4/10ページ】

氾濫するイメージ

 ヴィルヘルム・サスナルの絵画の題材は、ありふれた日用品、歴史上の人物、自身が撮影した風景、友人や家族のスナップ写真、インターネットやマスメディアの掲載画像など多岐にわたる。幅3メートルの絵画《ベネズエラとコロンビアの国境》(2019)は一見ポップな色彩の絵画。しかしその題材は報道写真であり、コロンビアからベネズエラへと入る高速道路を封鎖し、人道支援物資の入国を阻止しようとした実際の出来事がもとになっている。

展示風景より、左がヴィルヘルム・サスナル《ベネズエラとコロンビアの国境》(2019)

 リュック・タイマンスはイメージの力学を冷静に追求し、その根底に潜む道徳的な観念を詳らかにしながら現代社会を問いかけている。《イグナティウス・デ・ロヨラ》(2006)と《二重の太陽》(2006)は、イエズス会の社会に対する影響をテーマにしたものだ。

展示風景より、リュック・タイマンス《イグナティウス・デ・ロヨラ》(2006)、《二重の太陽》(2006)

編集部

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