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被爆80周年記念「記憶と物 ―モニュメント・ミュージアム・アーカイブ―」(広島市現代美術館)開幕レポート。もの、そして不在からたどる「あのとき」の記憶【5/8ページ】

 ニューヨークを拠点とする蔦谷楽は、東日本大震災に伴う原発事故を機に、核や戦争を巡る歴史的事実や記憶について調査をはじめたアーティストだ。蔦谷が本展に出品した「Daily Drawing: Spider's Thread」は、核兵器を巡る47のポイントを1日1枚ずつ描いたシリーズ。科学者や鉱山労働者、被爆者など、核兵器にまつわる様々な人物が、動物や昆虫などの姿に置き換えられて描かれている。本シリーズは会期中につねに入れ替えられる。ほかにも蔦谷は広島に原爆を投下したB-29爆撃機「エノラ・ゲイ」や、その被害によって生まれた原爆ドームを多視点的にとらえた作品を制作している。

展示風景より、手前が蔦谷楽《Secret Diorama》(2019)

編集部

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